22年度事業報告
●ギターの祭典2010
 札幌市内のザ・ルーテルホールにおいて6月21日、毎年恒例のギターの祭典2010が開催された。「ギターをみんなのものに」というスローガンのもと(社)日本ギター連盟北海道本部が主催する同行事は、連盟正会員を中心にその門下生ら多くの参加者によって行われている。本年度は重奏・他楽器とのアンサンブルを積極的に取り上げてプログラムが構成され、小学生からシニアに至るまで、幅広い参加者が熱心に成果を披露した。アンサンブルとして奏でられた個性的な選曲群は、オーソドックスな独奏とは別の趣きを会に添え、まさに祭典という名に相応しい清涼なひと時であった。今後も独奏に限ることなく、多様性をもってギターの素晴らしさを伝える企画として「ギターの祭典」の継続発展を祈りたい。プログラムは以下の通り。
 <学生の部>坂本和奏/牛を見張れによる主題と変奏(ナルバエス)、長嶋百伽&前田梨帆/ロンドニ長調(カルリ)、七条佳乃子/前奏曲第1番(ヴィラ=ロボス)、小林花/イギリス組曲より第1、3楽章(デュアート)、小川卓朗/歌と舞曲第1番(ピポー)、佐々木巌/ソナタより第3、4楽章(テデスコ)、<一般の部>田中敏明/アリアと変奏(フレスコバルディ)、糸坂直志/モーッアルトの主題による変奏曲(ソル)、吉田久美子/入り江のざわめき(アルベニス)、鈴木俊行&菊池仁/カヴァティーナ(マイヤース)、浜谷洋&穂積哲彦/アルハンブラ宮殿の想い出(タレガ)、井上紀子&工藤典宏/「箏曲千鳥」による二重奏曲(小原安正)、中島茂&山田久美子/天使のミロンガ(ピアソラ)、石原睦子&内野浩治/恋のアランフェス(ロドリーゴ)、佐々木みこと&宮下祥子/アルハンブラ宮殿の想い出(タレガ)、照内和子&富永功&北野瑛子/不良少年(武満徹)、金田聡&和田悠&西村尚子&須藤崇/スピン(ヨーク)、<正会員の部>川田隆夫/コルドバ(アルベニス)、岡田 純一/プレアンブロ(ポンセ)、And I Love Her、Please Please Me(ビートルズ)、斉藤治道/無言歌とカンツォネッタ(メンデルスゾーン)、渋谷環&宮下祥子/アンクラージュマン(ソル)、星井清&大島さゆり/Kaze(長岡克己)。

●北海道ギターフェスティバル
 中秋の週末となった10月24日、札幌市生涯学習センターちえりあホールにおいて北海道ギターフェスティバル2010が行われた。同フェスティバルは「ギターアンサンブルのつどい」という副題のもとに(社)日本ギター連盟北海道本部が毎年主催しており、ギターの祭典とともに同本部の例年二大行事のひとつである。北海道内各地より参集した12団体に加えて、今回は思いがけず新日本ギターアンサンブル(東京)の皆様にもゲストとしてご参加を戴き、盛大さに花が添えられた。開場と同時に小林徹氏が指揮する新日本ギターアンサンブルの演奏で入場者を出迎えるという、まさに観客にとってサプライズのオープニングでフェスティバルは開幕した。参加団体の編成は可愛らしいデュオから圧巻のギターオーケストラまで目で見て楽しく、また選曲も聞き馴染みのあるクラシック、ポピュラーから意欲的な現代作品まで耳から心に響く秀演揃いであった。広大な北海道において開催地まで遠路苦労を惜しまず毎年参加してくださっている諸団体、そして今回われわれ北海道ギタリストたちに大いなる刺激と感動を与えてくださった新日本ギターアンサンブルの皆様には、この場をお借りして深い敬意と感謝を示したい。日曜日の開催、そして遠路参加という物理的理由のため、参加者全員の親睦交流の機会を得なかったのが少々残念ではあるが、企画・参加者のみならずご来場いただいた観客にとっても非常に有意義で素晴らしい一日であった。フェスティバルは場内興奮に包まれるなか、新日本ギターアンサンブルのアンコール演奏(踊り明かそう:ロウ)で閉幕した。参加団体とプログラムは以下の通り。
 イオン・ギターデュオ(札幌市)/ロンドニ長調(カルリ)、N. N ギターデュオ(札幌市)/箏曲「千鳥」による二重奏曲(小原安正)、フルール・ドゥリス(札幌市)/白い恋人たち(レイ:佐野正隆編曲)、グランド・ソナタ第4楽章(ソル:奈良守康編曲)、新札幌ギターアンサンブル(札幌市)/夏の思い出(中田喜直:長谷川郁夫編曲)、シャレード(マンシーニ:木島正編曲)、安田ギター・トレモロ・アンサンブル(函館市)/見上げてごらん夜の星を (いずみたく)、キラキラ星のテーマによる協奏風幻想曲(平佐修)、恵庭ギターサークル(恵庭市)/碧空(リクスナー)、リベルタンゴ(ピアソラ:平佐修編曲)、さっぽろ市民ギターサークル(札幌市:星井清指揮)/Sazae-san(筒美京平:平倉信行編曲)、協奏曲イ短調第3楽章(ビバルディ)、廣田ギターアンサンブル(札幌市:廣田 幸政指揮) /虹と雪のバラード(村井邦彦)、愛燦々(小倉佳)、恋のバカンス(宮川泰)、紋別ギタークラブ(紋別市:酒井弘道指揮)/ドナウ川のさざ波(イヴァノビッチ:酒井弘道編曲)、みどりの草原(酒井弘道)、佐藤ギターアンサンブル(札幌市:佐藤寿一指揮)/美しき青きドナウ(シュトラウス:佐藤寿一編曲)、宮下ギターアンサンブル(札幌市:宮下祥子指揮)/威風堂々第1番(エルガー:有馬研一郎編曲)、渋谷ギター合奏団「ドルチェ」(札幌市:渋谷環指揮)ハンガリア舞曲(ブラームス:渋谷環編曲)、エスパニアカーニ(マルキーナ:渋谷忠三編曲)、新日本ギターアンサンブル(東京都:小林徹指揮)組曲「春の宴」(初演:新日本ギターアンサンブル委嘱作品) 序曲〜 胡飲酒の破〜春風に吹かれて。(記:岡田純一)


グランフェスティバル「スペイン文化とギターの調べ」in北海道 例年になく陽気漂う晩秋の11月21日、札幌市内のザ・ルーテルホールにおいて「グランフェスティバル VIVA GUITARRA!」北海道公演が行われた。「ギター音楽の固定概念を外し、新たな創造と可能性を求めて」試みる同企画の皮切りとして提示されたギターの位置づけは、独奏そして朗読、声楽およびチェンバロとの協演であった。企画への十分な理解と入念な配慮のもと、8名の演者は「文化におけるギター」を見事に描出することに成功した。音楽と一体化して聞こえてくる朗読、深紅の如き情熱を投影するメゾソプラノ、荘厳な減衰音で楽曲を新境地へ導くチェンバロ。演者の技量は勿論のこと、表現の過程に顕われる息遣い、動作のすべてが詩的・絵画的にも調和し、同時に音楽的躍動感に満ち溢れていた。
 阿部律子&佐藤寿一/「ゴヤスカス」の間奏曲(グラナドス)、斉藤治道/アストゥリアス(アルベニス)、綿貫美佳(M-Sop)&渋谷環/7つのスペイン民謡(ファリャ)、明楽みゆき(Cemb)&佐藤寿一/ある貴紳のための幻想曲より(ロドリーゴ)、長谷川京子(朗読)&星井清/プラテーロと私より(E.S. デ・ラ・マーサ)、斉藤治道&佐藤寿一&渋谷環&星井清/版画より(トロバ)。(記:岡田純一)
23年度事業計画書
■ギターの祭典2011の開催
■北海道ギターフェスティバル2011<ギターアンサンブルのつどい>
■「第5回ギター大好きみんな集まれギターコンペティション北海道地区大会」
2.連盟会員の拡大。
3.その他必要と定めた時事項。